こんにちは!北九州モデルハウスのスタッフよりお届けします!
家づくりを考え始めたとき、「設計士」や「建築家」という言葉を耳にする機会が多いのではないでしょうか。
どちらも家を設計してくれる人、というイメージは共通しているかもしれませんが、実はそのアプローチや図面に込められた「こだわり」には、興味深い違いがあることをご存知でしょうか?
今回は、家づくりのパートナー選びで後悔しないために、「設計士」と「建築家」それぞれの特徴と、彼らが描く図面の違いについて、詳しく掘り下げていきます。

「設計士」と「建築家」の基本的な違いとは?
まずは、それぞれの言葉の定義から整理しましょう。
▶建築士(国家資格)
建築物の設計や工事監理を行うための国家資格を持つ人を指します。一級、二級、木造建築士があり、設計業務を行うにはこの資格が必須です。
▶設計士(一般的な呼称)
主に住宅メーカーや工務店に所属し、自社の標準仕様や商品ラインナップの中で設計を行う人を指すことが多いです。実際には「建築士」の資格を持っているのがほとんどです。
▶建築家(一般的な呼称)
独立系の建築設計事務所を構え、施主の要望や敷地の特性を深く掘り下げ、唯一無二の建築空間を創造することを目指す「建築士」を指すことが多いです。デザイン性、芸術性、思想などを強く意識した設計を行う傾向があります。
つまり、どちらも「建築士」という国家資格を持ったプロフェッショナルであることに変わりはありません。
しかし、その立ち位置や仕事へのアプローチによって、描かれる図面には明確な差が生まれてくるのです。

図面に現れる「設計士」と「建築家」のこだわり
では、具体的にどのような違いが図面に現れるのでしょうか。
1.「設計士」の図面が語ること:現実的な視点と効率性
住宅メーカーや工務店に所属する「設計士」が描く図面は、主に以下のような特徴を持つことが多いです。
- 標準仕様と施工性を重視
会社が持つ標準仕様や建材、工法を最大限に活かし、安定した品質と効率的な施工を前提とした設計がされます。コスト管理や工期厳守に強く意識が向けられています。 - 実用性と機能性
日常の使いやすさ、動線、収納計画など、施主の生活に必要な機能性を効率よく満たすことに重点が置かれます。 - 明確な施工指示
現場での迷いが生じないよう、標準的な納まりやディテールで、施工者にとって分かりやすい図面が作成されます。 - 図面情報量の傾向
平面図、立面図、断面図など、建築確認申請や工事に必要な情報が網羅されていることが中心です。
<設計士に依頼するメリット>
予算や工期、施工のしやすさなどを考慮した、現実的で安定した家づくりが期待できます。
2.「建築家」の図面が語ること:デザインと空間への深い追求
独立系の「建築家」が描く図面は、以下のような特徴を持つことが多いです。
- 唯一無二のデザインとコンセプト
施主のライフスタイル、趣味、思想、そして敷地の環境(光、風、眺望など)を深く読み解き、それらを形にするための独自のコンセプトが図面全体に強く反映されます。 - 空間体験の創造
光の取り入れ方、視線の抜け、素材の組み合わせ、建具の開き方など、住まう人がそこでどのような体験をするかを深く突き詰め、細部にわたって表現されます。 - 詳細なディテール
既成概念にとらわれず、オリジナルの納まりや造作を追求するため、建具の枠一つ、壁の角の処理一つまで、非常に詳細な図面(詳細図、部分詳細図など)が数多く作成されます。 - 図面情報量の傾向
実施設計図だけでなく、コンセプトを伝えるためのスケッチ、模型写真、パース、素材サンプルなどが提示されることも多く、意匠的な検討過程が可視化されます。
<建築家に依頼するメリット>
既成概念にとらわれない、唯一無二のデザインや空間、そしてそこで得られる体験を追求できます。

どちらを選ぶべき?理想の家づくりのために
ここまで見てきたように、「設計士」は現実的な視点と効率性、そして「建築家」はデザインと空間への深い追求という、それぞれ異なる強みを持っています。
どちらが良い・悪いという話ではなく、あなたが家づくりに何を最も求めるかによって、最適なパートナーは変わってきます。
- 「コストを抑えつつ、機能的で安心できる住まいを建てたい」
- 「オリジナリティあふれるデザインで、唯一無二の空間で暮らしたい」
多くの方が、この両方の要素を理想とされているのではないでしょうか?
デザインに妥協せず、かつ現実的な予算と確かな施工品質で家づくりを進めたい。
もしあなたがそうお考えなら、ぜひ私たち斉藤工務店にご相談ください。
私たちは、建築家としての豊かな発想と唯一無二のデザイン性を尊重しながら、設計士としての豊富な現場経験と施工の知識を掛け合わせることで、お客様にとって本当に価値ある住まいをご提案しています。
一般的な工務店では難しいとされるようなデザイン性の追求も、独立系の建築家へ依頼した際に生じる可能性のあるコストや施工性の課題も、私たちの体制であればスムーズに解決へと導きます。
夢のデザインを現実に、そして安心して暮らせる確かな住まいへ。
両者の良い部分を融合させることで、お客様の理想を形にするお手伝いをいたします。

まとめ
家づくりは、一生に一度の大きな決断です。
「設計士」と「建築家」、それぞれのプロが持つ強みと、彼らが描く図面に込められた「こだわり」を理解することは、あなたの理想の住まいを実現するための第一歩となるでしょう。
ぜひ、あなたの家づくりに対する想いをお聞かせください。
私たちは、あなたの夢を最高の形で実現するパートナーとなれるよう、誠心誠意サポートさせていただきます。